日本青年会議所農畜産部会

第51代部会長所信

第51代部会長 岡本 知樹

2021年度 日本青年会議所 農畜産部会

スローガン

新たなる時代へ ~進化の先にある未来への挑戦~

農畜産部会は1970年に誕生して以来、農畜産業という人の生活に無くてはならない、国の礎ともいえる分野において、多くの仲間と伝統を今に引き継ぎ、50年間の長きにわたり発展に寄与してきました。そんな、歴史と伝統ある農畜産部会第51代部会長の職をお預かりするにあたり、礎を築いていただいた先輩諸氏に心より感謝すると共に、この部会の無限の可能性を信じ、これからの時代に即した部会へと進化させ、次の世代へと引き継いでいくことをここにお誓い申し上げます。

2020年は新型コロナウィルス感染症の爆発的な感染拡大に伴い、我が国のみならず世界中が甚大な被害をうけました。我が国における人的、経済的被害も日に日に拡大し、東京2020オリンピック、パラリンピック競技大会の延期を始めとした、多くのイベントが中止を余儀なくされました。緊急事態宣言のもと私たちの生活様式も一変し、経済活動も今までの景気拡大がウソのように停滞することで農畜産業にも大きな影響を与えました。しかし、今までの当たり前が当たり前でなくなる、誰もが経験したことのない未曽有の危機に直面した今の時代だからこそ、農畜産部会として真価が問われる一年であり、変革のチャンスであると私は考えます。

【50周年へのプラスワン】

2020年度は、近藤部会長のもと農畜産部会は50周年の節目の年を迎え、今までの活動に対する感謝を伝え、今後の農畜産部会の方針を広く発信する予定でしたが、記念式典を始め多くの事業が中止となってしまいました。しかし、競泳の池江璃花子選手のメッセージにもあったように、未来志向で前向きな「プラスワン」の一年として捉え、ニューノーマルな時代に即した農畜産部会の在り方を今一度見つめ直し、コロナ禍で培ったノウハウや教訓を活かしながら、これからの農畜産部会の可能性やあり方を広く発信して参ります。

【新たなる時代の魅力ある組織へ】

現在農畜産部会は先輩諸氏のご尽力のもと現役会員数も60名を超え、メンバーの職種も農畜産の枠を超えた、多種多様な人材が集まる魅力ある組織へと成長してきました。
しかし、新型コロナウィルス感染症の影響に伴いメンバー同士の交流の場が減少し、メンバー同士の成長やビジネスへと発展する機会が減ってしまっている現状があります。また、コロナ禍において消費者マインドも大きく変わり、既存のビジネスの在り方についても大きな変革が求められています。農畜産部会が新たなる時代に向けて、更なる魅力ある組織へと成長していく為には、今の時代に即したビジネスマッチングのシステムを構築し、部会や団体の垣根を超えたビジネスツールとして活用できる部会へと進化していく必要があります。手帳の電子化やマッチングシステムの構築などの時代に即したツールの基盤を整えていくと共に、ビジネスに関係する他団体、他業種の交流を通じて、より魅力ある組織へと進化するべく挑戦して参ります。

【最後に】

私は、2017年に入会して以来、多くの出会いや学びを通じて、自分自身のビジネスの発展、そして青年経済人としての成長の機会をこの農畜産部会からいただきました。そのご恩に報いるためにも、敬愛する諸先輩方、共に支えあうメンバーと共に、この困難な時代を生き抜いていく為に農畜産部会がより魅力ある組織へと進化していくべく、新たなる時代へと挑戦して参ります。一年間どうぞよろしくお願い申し上げます。