日本青年会議所農畜産部会

第56代部会長あいさつ

■はじめに

コロナ禍を経て、 私たちの暮らしや働き⽅は⼤きく変化しました。 農畜産部会も例外ではなく、ここ数年で徐々に事業参加の機会が戻りつつありますが、 特にシニアや新⼊会員の参加率は依然として低いままです。 今期はこの状況を打破し、より多くの会員が主体的に関われる「開かれた部会」づくりに取り組んでまいります。

 

■再⽣の歴史と現在地

農畜産部会は数年前、会員の激減により存続の危機に⽴たされました。

その状況を打開するため、「農畜産関係者」に限定せず、農畜産に何らかの形で関⼼や接点を持つ異業種の⽅々にも⾨⼾を開き、 ⼊会を促してきました。その結果、会員数は再び増加し、 今⽇の活気を取り戻すに⾄っています。 しかしこの流れは、 新たな課題も⽣み出しました。 現在の部会は、 伝統的な「農畜産業の専⾨組織」 というよりも、 農畜産を起点とした「異業種交流会」 のような側⾯が強まってきています。 これは⼀⾒すると部会のアイデンティティの希薄化とも捉えられかねませんが、 ⾒⽅を変えれば、 農畜産という枠にとらわれない柔軟で開かれたネットワークが⽣まれつつあるということでもあります。 この「専⾨性」 と「多様性」のバランスこそが、今後の農畜産部会の最⼤の強みとなり得ると私は信じています。

 

■次なるステージに向けた3つの挑戦

今期は以下の3つの柱を軸に、部会の新たな価値づくりを進めてまいります。

① 参加率の向上とネットワークの再活性化

素晴らしい⼈材や知⾒が集まる農畜産部会にいながら、参加できずにいるのは本当にもったいないことです。会員の皆様が「関わってよかった」と実感できるような事業設計・情報発信・お声がけを、役員メンバー⼀丸となって⾏ってまいります。特に、先輩会員との再接点、新⼊会員の定着を促す取り組みに⼒を⼊れ、 部会の持つ⼈的資産を最⼤限に活かしていきます。

② 国際視点を取り⼊れたテーマ設定

⽶不⾜や輸出規制、価格変動など、 農業・⾷をめぐる課題は今や国内だけで完結するものではありません。 農畜産部会もまた、 国内課題に向き合うと同時に、 海外との接点をどう持ち、どのようにビジネスチャンスへと変えていくかという視点が不可⽋です。視察・研修・交流の中に「世界」を意識した要素を取り⼊れ、会員にとって視野が広がる機会を創出していきます。

③ 組織基盤の整備と未来への引き継ぎ

会員数の増加とともに、 名簿・連絡体制・情報管理といった基盤整備の重要性が⾼まっています。 今期は、 部会ホームページの整備、会員名簿の再構築など、「次世代に引き継げる部会の⼟台づくり」を進めてまいります。煩雑化した事務処理をシンプルにし、 誰もが運営しやすく、 継続しやすい部会の仕組みを⽬指します。

 

■おわりに

農畜産業の未来を考えることは、 地域の未来、⽇本の未来、 そして世界の未来を⾒つめることと同義です。この部会には、その可能性を信じ、つなぎ 、動かすことのできる⼈材が数多く集まっています。専⾨性と多様性が交わる農畜産部会だからこそできることがあります。

次代を切り拓く仲間とともに、 ⼀歩先の価値を創造し、 全国そして世界へと誇れる組織へ成⻑させてまいりましょう。

第56代部会長 賀来 声傑